2010年03月16日

検察官が示した衣服の写真に「だいたい同じ」目撃者が証言(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第6回公判】(2)

 《検察官による若い女性らしき目撃者への証人尋問が続く。事件が起きた平成20年6月8日に目撃者がどこにいたのか、検察官が確認していく。加藤智大(ともひろ)被告(27)は女性を囲む灰色の遮蔽(しゃへい)板の方向を向いて、うつむいたまま、尋問を聞いている》

 検察官「マクドナルドの前にいたということですが、そのいた場所を図面上に書き込んでください」

 証人「はい」

 《遮蔽板の向こう側で検察官は証人に位置関係を確認するために地図を示しているようだ。法廷内の大型モニターに突然、図面が映し出される。図面に女性がいた場所の印がつけられる。続いて、検察官が、加藤被告がトラックで秋葉原の交差点に突っ込んだときの様子を質問していく》

 検察官「それでは、事件当日にあなたが何を目撃されたのかを聞いていきます。まず、その日、何が起こりましたか」

 証人「西の方でドンという音がしたので、その方向を見ました」

 検察官「その方向に何が見えましたか」

 証人「男の人がトラックにひかれていました」

 検察官「何人の人がトラックにひかれていましたか」

 証人「2人です」

 検察官「どんな様子でひかれていましたか」

 証人「1人がトラックの前輪の下で、もう1人が前輪と後輪の間にいました…」

 検察官「ひかれた人の年齢はいくつぐらいでしたか」

 証人「20歳ぐらいでした」

 検察官「顔は見えましたか」

 証人「見えませんでした」

 検察官「なぜ、ひかれた人は20歳ぐらいだと思えましたか」

 証人「服装からです」

 検察官「ひかれた2人はその後、どうなりましたか」

 証人「分かりません」

 検察官「なぜ、分からないのですか」

 証人「トラックを見ていたからです」

 《証人の声は緊張のためか、小さくて聞き取りづらい。検察官は現場の様子を明確にするため、よく通る声で証人に質問をしていく》

 検察官「トラックはどのように走っていましたか」

 証人「左右に動いていました」

 検察官「真っすぐではなく、左右に動きながら、ということですね」

 証人「はい」

 《「左右に動く」というのは、蛇行していたということか、車体が揺れていたということか、意味ははっきりしない》

 検察官「ブレーキを踏むようなことはありましたか」

 証人「ありませんでした」

 検察官「トラックは結局、どうなりましたか」

 証人「自分から見て東側に止まりました」

 検察官「トラックがどこに止まったか、図面上に印を付けてください」

 証人「はい」

 検察官「トラックは停止した後、何か変化がありましたか」

 証人「ドアが開きました」

 検察官「どのドアですか」

 証人「運転手側のドアです」

 検察官「乗っている人は見えましたか」

 証人「手だけしか見えませんでした」

 検察官「それから、トラックから誰か降りましたか」

 証人「男の人が降りました」

 《検察官はトラックから降りてきた男性の位置を図面上に示すよう促す。証人は図面に書き加えた》

 検察官「男の人の様子はどうでしたか。どんな服装でしたか」

 証人「上下とも同じクリーム色の服装でした」

 検察官「上着はどんなものでしたか」

 証人「ブレザーのようなものでした」

 検察官「その人の特徴はどうでしたか」

 証人「短髪でおでこが見えて…、髪の毛は逆立ち、メガネをかけていました」

 検察官「年齢はどうでしたか」

 証人「30代ぐらいに見えました」

 《ここで検察官は衣服の写真を証人に見せた。同じ写真はモニター画面上にも映し出される。加藤被告が事件当日、着用していた衣服のようだ》

 検察官「これは当日に見た服装と同じですか」

 証人「だいたい同じです」

 《検察官はトラックから降りた人物についてさらに質問を重ねる》

 検察官「トラックから降りた男の人は、どんな姿勢でしたか」

 証人「右手を真っすぐに伸ばしていました」

 検察官「手には何か持っていましたか」

 証人「分かりませんでした」

 検察官「その男の人は、その後、どうしましたか」

 証人「トラックの後ろにいた男の人に向かって進みました」

 検察官「どのように進みましたか」

 証人「小走りでした」

 検察官「トラックの後ろにいた人の特徴はありましたか」

 証人「白っぽい服で、下は黒っぽいズボンでした」

 検察官「年齢はどれくらいに見えましたか」

 証人「20代ぐらい…」

 《検察官は証人に対し、トラックの後ろにいた男性の位置について、図面上に印を付けるよう促す》

 検察官「トラックから降りた男の人は、トラックの後ろにいた人に対して、どうしましたか」

 証人「右手を押し当てるようにしていました」

 検察官「具体的には?」

 証人「背中に手を押し当てるようにしていました」

 検察官「男の人の右手が伸びているのが見えましたか」

 証人「男性の影で見えませんでした」

 検察官「では、なぜ、そう見えたのですか」

 証人「(トラックから降りてきた男の)右肩が動いたからです」

 検察官「その後、トラックの後ろにいた男の人はどうなりましたか」

 証人「少し動いた…」

 検察官「トラックから降りた男の人は、その後、どうしましたか」

 証人「西側に小走りで行きました」

 《検察官と証人のやりとりからは、犯行状況がスローモーションのように再現される。一方、加藤被告はうつむいたままの姿勢を維持している》

 =(3)に続く

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<訃報>佐藤昭子さん死去 81歳 田中角栄元首相の秘書(毎日新聞)

 田中角栄元首相の秘書で「越山会の女王」などと呼ばれた佐藤昭子(さとう・あきこ)さんが11日、肺がんのため東京都港区内の病院で死去した。81歳だった。葬儀は12日、近親者のみで済ませた。喪主は長女敦子(あつこ)さん。

 佐藤さんは約2年前から肺がんを患っており、11日朝、容体が急変した。

 新潟県柏崎市出身。1952年に元首相の選挙活動を手伝った縁で、秘書になった。その後、元首相の政治団体「越山会」の会計責任者などを務めた。その絶大な影響力から「越山会の金庫番」と呼ばれ、当時、田中派の中堅だった小沢一郎民主党幹事長らが「ママ」と慕っていた。

 元首相が病に倒れた85年、娘の田中真紀子元外相によって事務所が閉鎖され、解雇された後は政治団体を主宰していた。

 訃報(ふほう)を聞いた小沢氏は11日昼、佐藤さんが亡くなった病院に駆けつけた。亡きがらを前に「ママ、長い間お世話になったね」と涙を流していたという。

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